記者会見での村山七段の主な発言(要旨)
ponanza相手に正攻法で後手番で堂々受けに回るのは厳しいと思ったので相横歩取りを選んだ。
練習将棋では激しい変化を研究していて、本局のような力戦調の将棋になると厳しい将棋になると思ってた。
本局のponanzaはバランス型というか、自分が知っているponanzaと違う一面の強さを見ることができた。
一局を通して自信を持てる局面がなかったので内容的にも完敗だった。
初手▲7八金は練習対局で40~50%はあった。振り飛車も試したが咎めることができなかった。
対策は何を用意していたか?との質問
初手▲7八金は横歩取りにすることもできるが、こちらが正攻法で角換わりを受けることもあった。
半年前から同時平行的に角換わりの将棋も研究していて、本番の1ヶ月前から相横歩取りに絞っていた。
相横歩取り△7六飛の局面で、ponanzaは古い手の▲7七歩が定跡として入っていて、かなりの確率で指してきた。
飛車角総交換になるような激しい展開は勝率は悪くなかったので、その展開になればいいなと思っていた。
電王戦の収穫は?との質問
ponanzaと半年間練習対局をして、勝率は1割2割…1割あったかどうかぐらいでなかなか勝てなかった。
自分とポナンザは受け将棋と攻め将棋で全く違うので、ponanzaの攻めから収穫があった。
最近の公式戦でもponanzaの影響を受けているとなと感じていて、ponanzaに引き上げてもらったと感じた。
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将棋電王戦FINAL 第4局 村山慈明七段 vs ponanza
http://live.nicovideo.jp/watch/lv199945888
村山さんの敗因は▲7七歩△7四飛▲3六飛で研究から外れたのが大きかったと思います。
△7四飛の局面では▲同飛か▲3六飛の基本的に大体二択なので、
いくら可能性が低くても▲3六飛の変化も研究しておかなかければいけなかった所はあります。
ただ、▲7四同飛の変化で後手が良ければ▲3六飛も研究していたはずなので、
▲7四同飛の変化が相当難しかったから仕方がなかったのかなと思います。
将棋電王戦FINAL 第4局 村山慈明七段 vs ponanza
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△1四角、8五桂、4五桂で先手玉に迫るも暴発気味
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後手の何が駄目だったのかよく分からないまま、ジリジリ形勢が離れていく
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ponanzaの初手は▲7八金
森下「開発者の山本さんと先日話しましたが、初手▲7八金をponanzaは非常に有力な作戦とみているようです」
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